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2018年 FlowDesignerフォーラムレポート
11月27日(火)、東京 秋葉原UDX Galleryにて2018年 FlowDesignerユーザーフォーラムを開催いたしました。
当日はユーザー様の特別講演・事例発表、新バージョンFlowDesigner2019の新製品発表会のほか、事例の展示やVRの体験などを行いました。
おかげさまで非常に多くのお客様にご来場いただき、盛況のうちに終えることができました。
誠にありがとうございました。
次回は2019年11月を予定しております。
- 特別講演
環境省プロジェクト 抜本的省エネデータセンター PUE=1.02 の実現
〜CFDによる液浸冷却システムの設計・評価・運用〜
大阪大学 サイバーメディアセンター 教授 / 松岡 茂登 様
PUE(Power Usage Effectiveness)とは、データセンターに於ける電力使用効率を示す指標の一つです。 計算式は「PUE=データセンター全体の消費電力÷IT機器による消費電力」にて算出し、1.0に近いほど電力使用効率が良いとされています。 従来の都市型データセンターでは、消費電力の多くが冷却用設備に使用され、PUE 1.5〜2.0といわれていますが、 今回の事例では「PUE 1.02を目指した」という大変興味深い内容をご紹介頂きました。
<概要>
環境省CO2排出削減対策強化誘導型技術開発・実証事業(平成28〜30年度)において、その電力が急増しつつあるデータセンターの抜本的省エネを実現する事業概要について紹介する。 省エネ技術としては、高発熱ボードを冷媒に直接浸潤させる液浸技術が有望であるが、なかでも、ポンプなどの補助動力を使用しない自然対流技術をベースとした抜本的な省エネ技術開発に取り組んでいる。 本講演では、CFDを用いた液浸システム設計・評価、および運用方法について紹介する。 - 事例発表1
IoTとCFD解析を活用した空調制御への取り組み
アズビル株式会社 技術開発本部 / 斎数 由香子 様
オートメーション、外部連携機能を活用して「快適性と省エネの両立を目指すべくIoTとCFDを結びつけた」先進的かつ大変興味深い内容をご紹介頂きました。
<概要>
空調吹き出し条件や室内表面温度などの実測データ(IoT)とCFD解析を連携することにより、事前に計測したデータをもとに、室内の熱負荷や人の在・不在情報に関する代表的なデータをあらかじめ設定する場合に比べ、 室内の詳細な温度分布をより正確に把握することが可能な3次元温熱環境可視化システムを構築しました。 我々はこのシステムにより得られた3次元空間温熱情報を利用し、快適性と省エネ性の両立を実現させるような空調制御の開発を目指しています。 FlowDesignerの外部連携機能を利用した本システム構築に関する取り組みを、適用事例を中心にご紹介します。 - 事例発表2
コンピュテーショナルデザインにおける環境エンジニアリングと気流解析の潮流
株式会社竹中工務店 東京本店 設計部 / 伊勢田 元 様
GrashopperとFlowDesignerを連携させ「設計のフロントローディング化を図りエネルギー消費量の最適化を目指した」次世代を見据えた大変興味深い事例をご紹介頂きました。
<概要>
近年、BIMやコンピュテーショナルデザインという言葉は、多くの設計者に触れ合う機会が多くなってきた。特に海外では、コンピュテーショナルデザインの一部、または、関連する技術として環境エンジニアリングの活用が活発になっている。 このコンピュテーショナルデザインと環境エンジニアリングの融合に向けた潮流と気流解析の活用事例を紹介する。 - 事例発表3
施設園芸ビジネスに資する環境アセスメントへのFlowDesignerの適用
ヤンマー株式会社 中央研究所 基盤技術研究部 / 柳澤 宏昌 様
オートメーション、逆解析機能を連携させ「園芸施設の温熱環境最適化を図った」先進的な事例に加え、「実測とCFDの結果を比較して」数値計算の妥当性を評価した大変貴重な内容をご紹介頂きました。
<概要>
FlowDesignerを用いた園芸施設内の環境予測(施設内の温度,湿度予測および二酸化炭素濃度予測)技術について、実測との比較による数値計算の妥当性について講演する。 加えて、逆解析機能を用いた園芸施設の開口部最適化について、同様に実測との比較を含めて講演する。 これらに加え、近年、一般住環境にも進出しつつある施設園芸ビジネスにおける課題(騒音,大気汚染)について、 FlowDesignerを用いた園芸施設外の環境の計算事例について講演する。 - 新製品発表
FlowDesigner2019 新バージョン発表会
株式会社アドバンスドナレッジ研究所 / 池島 薫 桃瀬 一成